
千年の時を超えて、今も息づく日本の美
平安時代の宮廷から現代のラグジュアリー空間へ。
几帳は単なる間仕切りではなく、空間に品格と運気をもたらす、生きた芸術作品です。
平安の雅、現代に甦る
貴族たちが愛した、究極の空間美学
几帳の歴史は、平安時代にまで遡ります。当時の貴族たちは、几帳を単なる目隠しや間仕切りとしてではなく、「空間の格を上げる」ための芸術品として大切にしていました。
帳(とばり)と呼ばれる布を、T字型の木製の枠に掛けたもの。その布には、最高級の絹が使われ、金糸・銀糸で美しい文様が織り込まれていました。光の加減で輝きを変える几帳は、まるで生きているかのように空間を彩りました。
『源氏物語』や『枕草子』にも登場する几帳は、平安貴族の美意識の象徴。それは、「見せる」と「隠す」の絶妙なバランス、日本独特の「奥ゆかしさ」を体現していたのです。

几帳が持つ、三つの本質

空間の格を上げる
几帳は、置かれた瞬間にその空間の品格を一段階上へと引き上げます。ホテルのロビー、料亭の玄関、個人邸宅の床の間。どこに置いても、そこが「特別な場所」へと変わるのです。正絹と金銀糸が織りなす立体的な輝きは、見る角度や光によって表情を変え、空間に深みと奥行きを与えます。

目に触れ続ける、運気の象徴
着物は美しくとも、箪笥の中では誰の目にも触れません。しかし几帳は違います。リビングに、玄関に、客室に。毎日目にする場所に置かれ、あなたとご家族、そしてお客様の目を楽しませ続けます。職人が一本一本魂を込めて織り上げた几帳は、「見られること」でその真価を発揮し、空間に福を呼び込むと言われています。

代々受け継ぐ、家の誇り
几帳は消耗品ではありません。時を経ても色褪せない正絹、変わらぬ輝きを放つ金銀糸。丁寧に扱えば、100年、200年と受け継いでいける家宝です。祖父母から父母へ、そして子へ、孫へ。几帳は家族の歴史を見守り続け、「我が家の誇り」として語り継がれていくのです。
なぜ今、几帳なのか
失われゆく美を、未来へ
西陣織は、京都が世界に誇る伝統工芸です。しかし今、その灯火は風前の灯となっています。職人の高齢化、後継者不足、需要の減少。このままでは、千年続いた技術が途絶えてしまうかもしれません。
中京美装の職人・中利一は、60年間この道一筋で歩んできました。貧しい少年時代、西陣織と出会い、正絹・金糸・銀糸を扱うことで人生が一変しました。「この技術を絶やしてはならない。本当に価値を理解してくださる方々に届けたい」—その想いが、几帳づくりへと結実したのです。
几帳は、単なるインテリアではありません。それは職人の人生そのもの、日本の美意識の結晶、そして未来へ繋ぐべき文化遺産なのです。

几帳と運気の深い関係
多くのお客様から「几帳を置いてから運気が上がった」「金運が良くなった」というお声をいただいています。それは偶然ではありません。
- 1 . 職人の魂が宿る
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約1ヶ月をかけ、一本一本丁寧に織り上げられる几帳。職人が集中力と情熱を込めた作品には、目に見えないエネルギーが宿ると言われています。
- 2 . 金銀が富を呼ぶ
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金糸・銀糸は古来より、富と繁栄の象徴とされてきました。光を受けて輝く金銀糸は、まるで財を引き寄せるかのように空間を満たします。
- 3 . 目に触れることの力
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毎日目にするものは、無意識のうちに心に影響を与えます。美しいものを見続けることで、心が整い、良い気が巡り始めるのです。
- 4 . 格の高い空間が人を変える
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几帳が作り出す格調高い空間は、そこに居る人の振る舞いや考え方まで変えていきます。品格ある空間に身を置くことで、自然と品格ある人生へと導かれていくのです。
価値が下がらない、むしろ上がる芸術品
几帳は消費財ではなく、資産です。量産品ではなく、職人による完全一点もの。同じものは二度と作れません。
西陣織の職人は年々減少し、この技術を持つ者は数えるほどしかいません。つまり、几帳の希少価値は年々上がり続けているのです。
100年後、200年後。あなたの曾孫が「これは曾祖父が手に入れた、伝説の職人による幻の几帳だ」と語る日が来るかもしれません。それほどまでに、今作られている几帳は、未来において貴重なものとなるでしょう。
あなたの空間に、千年の美を
几帳との出会いは、人生との出会い
京都・上賀茂の展示室で、実際に几帳をご覧いただけます。写真では伝わらない、正絹の質感、金銀糸の輝き、そして空間を変える圧倒的な存在感を、ぜひご自身の目でお確かめください。